大阪メトロ中央線の400系「2カ月遅れ」デビュー 「宇宙船」デザインの新型車両



大阪メトロは4月25日、中央線の新型車両「400系」電車を6月25日から運行すると発表した。運行ダイヤは「駅の混雑など安全上の観点」から公開しないとしている。

大阪メトロ中央線に導入される400系。【画像:大阪メトロ】

400系は当初、4月に運行開始の予定だった。デビューが2カ月遅れることについて、大阪メトロは「運行に向けた車両の試験の中で機器の調整に時間を要した」としている。

400系は中央線の車両の更新や大阪・関西万博の開催(2025年)に伴う同線の輸送力増強を目的に製造された新型車両。先頭部は「宇宙船を意識させる未来的デザイン」(大阪メトロ)としてガラス張りの展望形状を採用した。車内は一部の車両にクロスシートを設置。モバイル端末用のUSB電源も設けた。

中央線では現在、1984年デビューの20系電車と1991年デビューの24系電車が運用されている。大阪メトロは400系の導入で20系を置き換えるほか、24系を四つ橋線と谷町線に転用する考え。このほか、万博開催期間中の輸送力増強用として2022年7月から30000A系電車が運用されており、万博終了後は谷町線への転用が考えられている。

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