近鉄は1月10日、特急列車の車内に設けている喫煙室を廃止すると発表した。東海道・山陽・九州新幹線の喫煙室の廃止に先行し、2月29日限りで利用できなくなる。
近鉄は改正健康増進法の施行に先立ち2020年2月から特急列車を全席禁煙化したが、喫煙室は引き続き設置していた。同社は「車内喫煙のニーズにお応えするため、特急列車に喫煙室を設置し、分煙に努めてまいりました」としつつ、「近年の健康増進志向の高まり」などを踏まえ、3月1日から特急列車のすべての喫煙室を廃止するとしている。
毎日運行の定期列車でタバコを吸えるのは現在、近鉄特急のほか東海道・山陽・九州新幹線の一部の列車・車両に設けられている喫煙室と、寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」の一部の個室寝台車に設定されている喫煙車。このうち新幹線の喫煙室は春に廃止されることが決まっている。
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