JR東日本の八王子支社は10月15日、台風19号の影響で運休が続く中央本線の高尾~相模原~大月間について、10月18日に運転を再開すると発表した。
このうち高尾~相模原間は仮復旧で、下り線のみ使って上下の列車を走らせる単線運転を実施。当面のあいだは1時間に1本程度のシャトル運転が行われる。
全面的な運転再開のための復旧作業は10月末ごろまでかかる見込み。それまで特急はすべての列車が運休する。
鉄道プレスネット編集部が10月16日17時までにまとめた、台風19号の影響による運休区間は次の通り。京王電鉄と小田急電鉄は全線の運転を再開した。
■JR東日本
北陸新幹線 長野~上越妙高 ▲車両基地(長野車両センター)が浸水
東北線 新白河~郡山~松川 ▲土砂流失
東北線 藤田~白石 ▲道床流出 ※10月17日から本数を減らして再開予定
八戸線 階上~久慈 ▲陸中中野駅で路盤流失 ※運転再開は2カ月程度かかる見込み
気仙沼線BRT 前谷地~陸前戸倉
磐越東線 ※全線 ▲郡山~舞木間で橋りょう盛土流失
中央線 高尾~大月 ▲四方津~梁川間で土砂流入や線路脇のコンクリート壁崩落、高尾~相模湖間で土砂流入、のり面崩壊 ※10月18日運転再開見込み
両毛線 足利~栃木 ▲大平下~栃木間の橋りょうで橋台背面流出 ※足利~岩舟間は10月20日の再開を予定 ※岩舟~栃木間は河川の堤防工事終了後、1カ月程度での運転再開を予定
吾妻線 長野原草津口~大前 ▲長野原草津口~大前間で土砂流入と電化柱倒壊
水郡線 常陸大宮~郡山 ▲袋田~常陸大子間で橋りょう流出、西金~上小川間で橋りょう傾斜、磐城浅川~里白石間で橋りょう流出
飯山線 豊野~森宮野原 ▲替佐~蓮間で土砂流入、北飯山~信濃平間で路盤流出
小海線 小諸~野辺山 ▲倒木・土砂流入、護岸、盛土流出、橋台背面路盤流出
■東武鉄道
佐野線 ※全線 ▲渡瀬~田島間で道床流失
日光線 栗橋~栃木 ▲静和変電所が浸水、静和駅で道床流失 ※10月19日始発から再開予定
日光線 新鹿沼~下今市 ▲北鹿沼~板荷間で築堤流出
■地方私鉄など
三陸鉄道 リアス線 釜石~宮古
三陸鉄道 リアス線 田老~久慈
阿武隈急行 阿武隈急行線 梁川~槻木 ▲富野~兜間でコンクリート擁壁崩壊、兜~あぶくま間で土砂流入、あぶくま駅のホーム損壊
箱根登山鉄道 鉄道線 箱根湯本~強羅 ▲宮ノ下~小涌谷間で道床など流出、蛇骨陸りょう流出、上大平台信号場~仙人台信号場間で石流入
しなの鉄道 北しなの線 ※全線 ▲千曲川氾濫
しなの鉄道 しなの鉄道線 上田~田中
上田電鉄 別所線 下之郷~別所温泉 ▲上田~城下間の橋りょうの橋台が流失、城下~三好町間で倉庫が飛来