九州新幹線の全線開業9周年で割引切符 片道運賃・料金より安いフリー切符など



JR九州は九州新幹線(鹿児島ルート)の全線開業9周年を記念し、割引切符「九州新幹線フリーパス」「九州新幹線お隣ワンコインきっぷ」を発売する。

九州新幹線の列車。【ふじたりあん/写真AC】

「フリーパス」は3月15日の1日に限り、九州新幹線・博多~鹿児島中央間の普通車自由席を自由に乗り降りできる。発売期間は2月15日~3月14日で、3月15日当日は買えない。

JR九州のインターネット列車予約サービスで購入する場合、発売額は1万円。おもな駅や旅行会社では1万500円で発売される。ネット予約なら博多~鹿児島中央間の所定の片道運賃・料金(普通車自由席の利用で計1万110円)より安く、往復すればほぼ半額になる。

「お隣ワンコイン」も3月15日のみ利用可能で、2月15日~3月14日の前売りのみ。九州新幹線の隣の駅まで、新幹線の普通車自由席が片道500円(子供も同額)で利用できる。九州新幹線の各駅などで発売される。

いわゆる整備新幹線の1つになる鹿児島ルートは1989年、鹿児島県内の一部のトンネルが事実上着工。南寄りの八代~鹿児島中央間をスーパー特急方式(路盤は新幹線の規格にあわせて建設し、当面は在来線タイプの線路を敷いて在来線特急を高速運転する方式)で暫定的に整備することが決まり、1991年から本格的な工事が始まった。

その後、沿線自治体の要望を反映する形でフル規格(通常の新幹線の規格)に変更され、北寄りの区間もフル規格で建設することが決定。2004年に新八代~鹿児島中央間が開業し、2011年3月12日に全線開業した。