宇都宮ライトレール「停留場名」住民アンケート始まる 車両愛称も近く実施



宇都宮ライトレールのウェブサイト。【画像:宇都宮ライトレール】

芳賀・宇都宮LRT(宇都宮ライトレール線、2022年開業予定)の停留場名称検討委員会などは12月1日、宇都宮ライトレール線に設ける停留場名に関するアンケートを始めた。

宇都宮市内の停留場名は停留場が設置される各地区の住民、芳賀町内の停留場名は町民を対象に、それぞれアンケートを実施。JR宇都宮駅東口停留場(仮称)を除く18の停留場について、名称検討委員会が抽出した停留場名の候補(1停留場につき2~3案)のなかから選んでもらう。

各停留場の仮称と名称候補は次の通り。アンケート期間は12月28日まで。

●JR宇都宮駅東口
候補:宮みらい、宇都宮駅東口(※アンケート対象外、検討委で候補選定)

●宿郷町
候補:今泉小学校前、東宿郷

●東宿郷
候補:駅東公園前、市体育館前

●今泉町
候補:峰、峰北

●陽東
候補:陽東、陽東3丁目

●ベルモール前
候補:陽東6丁目、陽東小学校前、宇都宮大学陽東キャンパス

●平出町
候補:平石、下平出町

●下平出
候補:平石中央小学校前、平石地区市民センター前

●下竹下
候補:竹下町、飛山城跡、飛山城史跡公園前

●作新学院北
候補:清原工業団地西、清陵高校前、清原中学校前

●清原管理センター前
候補:清原工業団地、清原中央公園前、清原地区市民センター前

●清原工業団地北
候補:清原工業団地北、グリーンスタジアム前、清原北公園前

●テクノポリス西
候補:ゆいの杜西、テクノさくら公園前、産業技術センター前

●テクノポリス中央
候補:ゆいの杜中央、ゆいの杜小学校前

●テクノポリス東
候補:ゆいの杜東、ゆいの杜6丁目

●芳賀台
候補:芳賀台、芳賀工業団地西、けやき台公園前

●管理センター前
候補:芳賀工業団地、芳賀町工業団地管理センター前、芳賀町バスターミナル前

●かしの森公園
候補:芳賀・高根沢工業団地南、かしの森公園前

●本田技研北門
候補:下高根沢、芳賀・高根沢工業団地

停留場名の選定に際して宇都宮市と芳賀町は、各地域のまちづくり組織の代表者や大学教授など有識者で構成される名称検討委員会を設置。停留場がある場所の町名や地区名、自治会名、最寄りの公共施設名、近辺の歴史的・文化的施設、交差点などの名称を基準に複数案を抽出した。個人や法人、団体の名称は公平性の観点から候補の対象外とした。

検討委は今後、アンケート結果をもとに名称候補を選定し、軌道整備事業者としての宇都宮市と芳賀町に提案する方針。車両の愛称も4案のなかから選ぶアンケートが12月中旬以降に実施される予定だ。

宇都宮ライトレール線は、宇都宮駅を中心に東西を結ぶ全体構想のうち、東側のJR宇都宮駅東口~本田技研北門間(いずれも仮称)が現在工事中。軌道の大半が宇都宮市内だが、終点の本田技研北門寄りは芳賀町内になる。

導入システムは路面電車タイプの軽量軌道交通(LRT)で、全線14.6kmのうち11.1kmは道路の路面に軌道を敷設する併用軌道。それ以外は電車専用の軌道空間を確保して整備する。整備費は約460億円。

宇都宮ライトレール線の全体計画のうち東側の優先整備区間(赤)が2022年の開業に向け工事中。【画像:国土地理院地図/加工:草町義和】

宇都宮市と芳賀町が軌道整備事業者。両市町や関東自動車などが出資する第三セクターの宇都宮ライトレールが軌道運送事業者として、宇都宮市・芳賀町から施設を借り入れて電車を運行する。車両は福井鉄道F1000形電車と同じタイプで、3車体連節の超低床車が導入される。