仙台市地下鉄南北線に新型車両「3000系」導入へ 車両製造の入札を公告



仙台市交通局はこのほど、仙台市地下鉄南北線に導入する新型車両「3000系」の製造について、制限付き一般競争入札を公告した。入札参加申請書などの提出期限は1月23日、開札日は2月28日の予定。

仙台市地下鉄南北線の1000系。【撮影:草町義和】

仙台市は2019年度の第3回定例会に提出した補正予算で、南北線の車両更新費を計上。限度額を242億円とし、このうち48億4000万円が一般会計出資金、残りの193億6000万円は企業債でまかなう計画だ。期間は2020年度から2030年度までとしている。3000系は車両とホームの段差を縮小するなどバリアフリー化を図るという。

仙台市交通局が運営する仙台市地下鉄は、1987年から1992年にかけて泉中央~富沢間14.8kmが開業した南北線と、2015年に八木山動物公園~荒井間13.9kmが開業した東西線の2路線。南北線用の車両は1985年から1996年にかけ、通勤電車の1000系が84両(4両編成21本)製造された。

1000系は2004年度から2013年度にかけて制御装置の交換や冷房装置の搭載など電気機器を中心に更新されており、形式名も1000N系に変更された。一方で車体や台車の更新は行われておらず、老朽化が進んでいる。

仙台市交通局は地下鉄車両の耐用年数を「一般的に40年程度、電気機器につきましては20年程度」としており、更新時期が迫っていることから新型車両の導入が計画された。

1000系は川崎重工業が受注。東西線を走る通勤電車2000系は近畿車輛が受注している。