南海電鉄の新商号「アルファベット」に 鉄道事業の分社化で



南海電鉄の取締役会は3月31日、鉄道事業を会社分割により準備会社へ承継させることを決議した。同日、南海電鉄と準備会社が吸収分割契約を締結した。来年2026年4月に鉄道事業の分社化を実施。南海電鉄と準備会社がそれぞれ商号を変更する。

南海鉄道(南海電鉄の起源)の列車(1936年)。【画像:南海電鉄】

現在の南海電鉄の商号は「南海電気鉄道株式会社」だが、2026年4月1日付けでアルファベットを使った「株式会社NANKAI」に変更し、準備会社に鉄道事業を承継させる。一方、準備会社は現在の商号の「南海電気鉄道分割準備株式会社」を「南海電気鉄道株式会社」に変更し、現在の南海電鉄の商号を引き継ぐ予定だ。

現在の南海電鉄は「NANKAI」という商号について「当社グループがステークホルダーの皆さまとのつながりの中で培ってきた『南海』のブランドを引き続き大切に育んでいくとともに、2050年の企業像『関西にダイバーシティ(多様性あふれるまち)を築く事業家集団』に向かう当社グループを代表し、その成長を牽引していくという強い思いを込めて、アルファベット表記を採用しました」としている。

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