近鉄特急「ひのとり」全72両が完成 名古屋と大阪を結ぶ新型特急



車両メーカーの近畿車両(大阪府東大阪市)は3月24日、近鉄から受注した80000系特急型電車「ひのとり」の納入が完了したと発表した。

近畿車両の工場で搬出を待つ近鉄80000系「ひのとり」の先頭車。【画像:近畿車両】

最後に完成した車両は3月22日深夜から23日未明にかけ近畿車両の工場を出場。近鉄の高安工場(大阪府八尾市)に搬入された。

「ひのとり」は近鉄名古屋~大阪難波間の名阪特急向けに開発された特急電車。近畿車両が72両(6両編成8本、8両編成3本)を受注した。

編成両端の上級車(プレミアムシート)はハイデッカー構造で、JR東日本の新幹線に連結されているグランクラスと同様、バックシェルタイプの座席を採用しているのが特徴だ。最初の車両は2019年に完成。翌2020年3月から営業運転に入っており、その後も順次増備されていた。