京急最後の「パタパタ」発車案内装置が引退 京急川崎駅、記念切符やイベント開催



京急電鉄は1月12日、京急川崎駅のホームに設置している「フラップ式列車発車案内表示装置」、いわゆる「パタパタ」発車案内装置の使用を2月中旬で終了すると発表した。同社はこれに伴い記念切符の発売や見学イベントなどを行う。

京急川崎駅に設置されている「パタパタ」発車案内装置。【画像:京急電鉄】

記念切符「『パタパタ』発車案内装置引退 記念乗車券」は、「パタパタ」を再現したデザインで、発売額は1セット2500円。2000セットが販売される。事前申込・抽選制で、1月14~20日に特設ウェブサイトで申込みを受け付ける。

当選の可否は2月1日までにメールで通知され、当選した人のみ2月5~11日の期間、京急川崎駅で購入できる。抽選の受付期間中に申込数が発売数に達しなかった場合は、2月12日の始発から2月28日まで京急川崎駅で販売する。

「パタパタ」引退記念切符のイメージ。【画像:京急電鉄】

2月4日深夜の24時30分~26時(2月5日0時30分~2時)には、「『パタパタ』発車案内装置引退記念特別ナイトツアー」と題した見学イベントが行われる。京急川崎駅で「パタパタ」の仕組みを紹介したのち、参加者の希望に応じてさまざまな案内を表示。グッズなどが当たる抽選会も行われる。終了後は京急川崎駅に隣接するホテル「京急EXイン 京急川崎駅前」に宿泊(朝食付き)する。

ツアー代金は1万8000円で20人を募集。1月14~20日の期間、特設ウェブサイトで抽選販売を行う。当選者には1月27日までに当選通知メールを送付する。

ほかにも、京急川崎駅の「パタパタ」をデザインしたキーホルダーやマグネット、定規が2月上旬に発売される予定だ。

「パタパタ」をデザインしたキーホルダーのイメージ。【画像:京急電鉄】

京急線では1986年12月25日、「パタパタ」が京急川崎駅に初めて導入され、順次ほかの駅にも展開。一時は10駅ほど設置されていた。のちにLED式への転換が進み、京急川崎駅に初代から更新された2代目の「パタパタ」のみ残っていたが、今年2022年2月中旬に行われる更新工事で姿を消すことになった。

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