西武新宿線・井荻~西武柳沢「高架化」都計審議決、環境影響評価書提出

東京都の都市整備局・建設局は10月26日、西武鉄道新宿線・井荻~西武柳沢間の連続立体交差事業(連立事業)の環境影響評価書を東京都知事(環境局)に提出した。都市計画審議会も同日、この連立事業に関係する都市計画の決定・変更を議決した。

西武新宿線の東伏見駅東側にある踏切。連立事業の実施で解消される。【撮影:草町義和】

環境影響評価書では、「騒音・振動」「土壌汚染」「日影」「電波障害」「景観」「史跡・文化財」「自然との触れ合い活動の場」「廃棄物」の8項目を評価項目として選定。事業の実施が環境に及ぼす影響について予測・評価を行った。その結果、騒音・振動の項目では、仮線時の振動の予測値が現状を上回った。

評価書は、新たに仮線を敷設する場所で「確実な路盤構築」を行うことや、道床の整備を入念に行うこと、車両・軌道の定期的な検査や保守作業を十分実施するなど鉄道振動の低減に努めることにより、現状を大きく上回ることはないとした。

この連立事業は、西武新宿線の井荻~西武柳沢間の5.6kmのうち約5.1kmを事業区間として線路を高架化するもの。約4.7kmが高架橋区間で、その前後の計約0.4kmが擁壁・地平区間の計画だ。上井草・上石神井・武蔵関・東伏見の4駅が高架化され、19カ所の踏切が解消される。事業費は約1710億円、事業期間は15年間と想定されている。

西武新宿線・井荻~西武柳沢間の高架化区間(赤)。19カ所の踏切(緑)が解消される。【画像:東京都】
高架化区間の縦断面図。途中の4駅が高架駅に変わる。【画像:東京都】

今後は都市計画の決定と事業認可を経て工事着手に進む。都市整備局・建設局は「今後も、早期事業化に向け、手続を進めていきます」としている。

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