大井川鉄道「みどりのトーマス号」再び計画 「きかんしゃトーマス」2021年イベント



大井川鉄道(静岡県)とソニー・クリエイティブプロダクツは3月12日、英国のテレビ番組「きかんしゃトーマス」をモチーフにしたイベント「DAY OUT WITH THOMAS」を、今年2021年も実施すると発表した。昨年2020年に計画されながら中止された「みどりのトーマス号」も運転される計画だ。

大井川鉄道の「きかんしゃトーマス号」。【撮影:草町義和】

開催期間は今年2021年6月12日~10月18日ののべ77日間。「きかんしゃトーマス」の主人公「トーマス」を模した蒸気機関車がけん引するSL列車「きかんしゃトーマス号」を期間中に合計154本運転するほか、「バスのバーディー」「2かいだてバスのバルジー」をツアー形式で運行。「きかんしゃトーマス号の整備工場」(車両整備工場)の公開やイベント「千頭駅トーマスフェア」も行う。

「きかんしゃトーマス号」の運転区間と時刻は、新金谷10時38分発→千頭11時54分着と千頭14時10分発→新金谷15時27分着。片道乗車料金は大人3050円・子供1530円だ。ローソンチケット(抽選エントリー方式)と旅行会社(ツアー形式)で販売される。

「きかんしゃトーマス号」は6月の計11日に限り、「トーマス」の車体を緑色に変えた「みどりのトーマス号」として運転される。「きかんしゃジェームス号」の運転は予定されていないが、千頭駅トーマスフェアに登場するという。

2020年の「DAY OUT WITH THOMAS」発表時に公開された緑色の「トーマス」のイメージ。【画像:大井川鐵道・SCP】

「きかんしゃトーマス」は、1945年に出版された絵本「汽車のえほん」を原作とする英国の子供向けテレビ番組。主人公の蒸気機関車「トーマス」や脇役の「ジェームス」など、心と顔を持つ鉄道車両たちが「ソドー島」という架空の島の鉄道を舞台に繰り広げる物語だ。日本でも絵本の出版から40年以上、テレビ放送開始から25年以上の歴史がある。

昨年2020年の「DAY OUT WITH THOMAS」では原作出版75周年を記念し、「トーマス」が初めて「ソドー島」に来たときの緑色の塗装を再現して「きかんしゃトーマス号」を運転する計画だった。しかし、新型コロナウイルスの影響で内容が縮小され、緑色の「トーマス」運転も中止になっていた。