東京メトロ・都営地下鉄・京成電鉄「中国SNS」でフリーパスなど販売 国内初



東京メトロ・東京都交通局・京成電鉄の鉄道3社局は11月14日、中国のSNS「WeChat」(微信)のミニプログラム「旅日」内で3社局のフリーパスなどを購入できるようにした。訪日中国人向けのサービス。3社局によると、日本国内の鉄道事業者がWeChatで切符を販売するのは初めてという。

京成電鉄の「スカイライナー」で運用されている車両。【撮影:草町義和】

東京メトロと東京都交通局は、東京メトロ全線と都営地下鉄全線を自由に乗り降りできる「Tokyo Subway Ticket」を旅日で販売。発売額は24時間券が800円、48時間券が1200円、72時間券が1500円になる。

WeChatのアカウントを持っていてWeChat Payを利用できれば購入可能。WeChatアプリで「旅日」ミニプログラムに移動して決済するとQRコードが送付される。東京メトロと都営地下鉄の主要104駅に設置されている旅行者向け券売機のQRコードリーダーにかざすと切符が発券される。

東京メトロ東西線の列車。【撮影:草町義和】
都営三田線の列車。【撮影:鉄道プレスネット】

京成電鉄は従来の訪日外国人向けの直販サイト「Skyliner e-Ticket」に加え、新しい直販サイト「Keisei GRAB & GO」を立ち上げた。京成電鉄によると、新しい直販サイトは入力項目を最小限に抑えてチケット購入手続きを簡素化。WeChatでのチケット購入も可能にしたという。

購入できるのは成田空港アクセス特急「スカイライナー」の訪日客割引を適用した片道乗車券・特急券で、発売額は大人2300円・子供1150円。中国語(簡体字)で購入する場合は新しい直販サイトからWeChatに移動して決済すると、QRコードが発行される。

京成電鉄の京成上野・日暮里・空港第2ビル・成田空港各駅のカウンターや窓口でQRコードを提示するか、または各スカイライナー券売機にQRコードを読み取らせると切符が発券される。

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