オフピーク定期券の値下げ「2024年10月1日」から 通常定期券の15%引きに



JR東日本は8月30日、ラッシュ時間外に利用できる割引定期券「Suica時差通勤定期券(オフピーク定期券)」の値下げを10月1日発売分から開始すると発表した。現在は通常の通勤定期券に対し約10%の割引だが、改定後は約15%の割引になる。

東京電車特定区間内の京浜東北線・川口駅(右)。【撮影:草町義和】

東京付近の電車特定区間の相互発着で利用区間の距離が16~20km、利用期間が1カ月、鉄道駅バリアフリー料金を含む場合、通常の通勤定期券は9620円。現在のオフピーク定期券はそれより1050円安い8570円だ。10月1日発売分からのオフピーク定期券は8110円でさらに460円安くなり、通常の通勤定期券との比較では1510円の値下げになる。

東京電車特定区間の相互発着の場合の通常の通勤定期券とオフピーク定期券(現行額・改定額)の比較。【画像:JR東日本】

JR東日本のポイントサービス「JRE POINT」の還元分も含めると、実質的には通常の通勤定期券に対し約20%の割引になる。また、モバイルSuicaでオフピーク定期券を購入すると、JRE POINTがさらに2%還元。これに加えてJR東日本のクレジットカード「ビューカード」で支払うと、さらに最大4%還元される。

オフピーク定期券は平日朝のラッシュ時間帯を除き利用できる通勤割引定期券。通勤客をラッシュ以外の時間帯に誘導してラッシュ時の混雑緩和を目指す施策の一環で発売されている。JR東日本の交通系ICカード「Suica」「モバイルSuica」限定の発売で、現在は東京の電車特定区間で発売されている。

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