京成電鉄「対応見守る」ジャニーズ問題で 所属タレントをCMやラッピング列車で起用



ジャニーズ事務所元社長のジャニー喜多川氏(2019年死去)による所属タレントへの性加害問題を受け、所属タレントを広告で起用している企業も対応を迫られている。9月7日に行われた記者会見を受け、一部の企業は広告契約の更新見送りや契約解除の検討の考えを明らかにした。

日本航空の旅客機。【撮影:草町義和】

公共交通関係では、アイドルグループ「嵐」を起用していた日本航空が9月7日、「適切な対応が取られるまで広告への起用を見送る」との方針を表明。同社は6月の株主総会では「所属タレント個人の責任が問われるものではない」「当社ブランドのイメージダウンにはつながらない」などと回答していた。

一方、アイドルグループ「Sexy Zone」の中島健人さんを起用している関東大手私鉄の京成電鉄は、『週刊文春』のアンケート取材(2023年6月1日号)では「当社としての回答は差し控えさせていただきたく存じます」と回答しており、これまでノーコメントだった。

しかし京成電鉄は鉄道プレスネットの取材に対し、9月8日までに「現時点では、決定している内容はございません。今後の事務所の対応方を見守って参ります」と回答。明確な考えは示さなかったが、6月時点の対応から変化がみられる。契約の更新や解除について検討を行っているかどうかは明らかにしなかった。

京成スカイライナーのラッピング列車「KENTY SKYLINER」。【撮影:鉄道プレスネット】

京成電鉄は2019年から、中島さんをイメージキャラクターとして起用。「京成王子」としてCMやポスターで展開しているほか、成田空港アクセス特急「スカイライナー」のAE形電車を京成王子のイメージで装飾したラッピング列車「KENTY SKYLINER」を運行している。

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