東武野田線の急行運転が全線に拡大 2020年3月14日にダイヤ改正



東武鉄道は12月9日、野田線(東武アーバンパークライン)のダイヤ改正を2020年3月14日に実施すると発表した。急行の運転区間を拡大する。

東武野田線の列車。【画像:東武鉄道】

東武は2016年3月26日のダイヤ改正でアーバンパークラインに急行を新設。現在の運転区間は大宮~柏間で、停車駅は大宮・岩槻・春日部~柏間各駅となっている。

今回のダイヤ改正は、逆井~六実間の複線化に伴うもの。急行の運転区間を大宮~柏~船橋間の全線に拡大する。停車駅は大宮・岩槻・春日部・藤の牛島~梅郷間各駅・運河・流山おおたかの森・柏・高柳・新鎌ケ谷・船橋になる。

改正後の急行は、柏~船橋間で朝・夕夜間ラッシュ時間帯に毎時2本を運行。日中は大宮~船橋間の全線で毎時2本を運行する。このほか、平日の朝・夕と土休日の朝・夕夜間に、大宮~柏間で区間急行を新設する。

急行運転区間の拡大により、柏~船橋間の所要時間は平日朝ラッシュ時が今より9分短い20分に。平日夕・夜間のラッシュ時間帯は11分短縮されて19分になる。日中の大宮~船橋間全線では、いまより16分短い76分になる。

ダイヤ改正後の急行の運転イメージ。【画像:東武鉄道】

このほか、他社線との連絡駅で平日の最終列車を繰り下げる。大宮駅では岩槻行き最終列車の発車時刻を29分繰り下げて0時46分とし、JR埼京線の最終列車と接続する。船橋駅では柏行き最終列車が今より33分遅い0時32分発になり、JR総武快速線の最終列車と接続。柏駅では七光台行き最終列車を13分、高柳行き最終列車を34分、それぞれ繰り下げる。ほかにも、流山おおたかの森駅と新鎌ケ谷駅で繰り下げる。

特急列車は、平日に柏23時17分発→春日部23時57分着の「アーバンパークライナー73号」を新設。平日に大宮→運河間で運転している「アーバンパークライナー2号」は「アーバンパークライナー72号」に改称し、新たに岩槻駅にも停車する。

また、平日の浅草→大宮間で運行している「アーバンパークライナー1号」は列車名を「スカイツリーライナー7号」に変更し、運転区間を浅草→春日部間に短縮。浅草→大宮・野田市間を走る平日の「アーバンパークライナー3号」は「アーバンパークライナー71号」とし、野田市行きは柏まで運転区間を拡大する。

東武は東武アーバンパークラインのダイヤ改正で「千葉県内の移動や、千葉県北西部から都心方面への速達性向上や地域間交流の促進等にも大きく寄与し、都心通勤圏としての魅力がさらに高まります」としている。