神鉄粟生線、終点で他社線に接続しない列車は運行取りやめ 3月14日ダイヤ改正



兵庫県内の鉄道路線を運営している神戸電鉄(神鉄)は1月21日、ダイヤ改正を3月14日に実施すると発表した。所要時間の短縮や他社線を含む接続の改善などを図る一方、粟生線の運行本数を見直す。

平日は有馬・三田線の朝ラッシュ7時台の上り準急1本を急行に変更。また急行1本を特快速に変更する。これにより所要時間を短縮し、岡場~新開地間でいまより約2~5分短縮。7時台の上り岡場発7本は2本が特快速、3本が急行になる。

有馬・三田線の平日夕方のラッシュ時間帯は、18時台に鈴蘭台~岡場間で上下各1本増発。19J時台と21時台の下り有馬温泉行き各1本を岡場行きに変更する。これらの時間帯の下り岡場方面行きは3本の増発に。谷上駅での北神急行電鉄北神線との接続を改善する。

このほか、平日・土曜・休日ともに、有馬・三田線の朝夕ラッシュ時に運行されているすべての急行が花山駅に停車。粟生線でも志染~小野間や志染~三木間で一部の時間帯の運行本数を増やす。志染~三木間の増発は兵庫県三木市からの要望を受けて実施するという。

その一方で粟生線は運行本数を減らして運行間隔を拡大するなどの「減量ダイヤ」も実施。朝ラッシュ後の西鈴蘭台~志染間と夕方ラッシュ前の志染~小野間の運行間隔が、いまの15分間隔から30分間隔に変わる。また、粟生駅でJR加古川線と北条鉄道の列車に接続しない列車は、終日にわたりすべて運行を取りやめる。

粟生線は鈴蘭台駅(神戸市北区)で神鉄有馬線から分岐し、JR加古川線と北条鉄道の粟生駅(兵庫県小野市)までを結ぶ29.2kmの鉄道路線。路線バスとの競合などで利用者の減少が続いており、2010年頃から存廃問題が浮上している。