西武鉄道の終電繰り上げは最大30分程度 始発の繰り下げ実施せず 来春ダイヤ改正



西武鉄道は11月9日、山口線と多摩川線を除く全線のダイヤ改正を来年2021年春に実施すると発表した。新型コロナウイルス感染拡大の影響による利用状況の変化や、夜間作業の時間確保を目的に終電の繰り上げを行う。主要路線の終電は上下とも20分~30分程度、繰り上げられる。

西武新宿線の列車。【撮影:草町義和】

西武鉄道が現在検討している改正案によると、池袋線の場合、平日の下り終電(池袋発)は飯能行きが現在0時09分だが、改正後は17分繰り上げて23時52分とすることが予定されている。小手指行き終電は現在の0時44分発から30分繰り上げて0時14分発、保谷行き終電も27分繰り上げて0時18分になる予定だ。

西武新宿線の平日下り終電(高田馬場発)は、本川越行き(小平駅で拝島行き終電に接続)が15分繰り上げの23時46分、新所沢行きが29分繰り上げの0時18分、上石神井行きが30分繰り上げの0時20分になる。

検討中の終電時刻。【画像:西武鉄道】

一方で需要動向などを考慮し、混雑対策として終電前に臨時列車の設定を検討する。始発列車の繰り下げは予定していないという。詳細な時刻は来年1月頃に案内するとしている。