JR北海道「ノースレインボーエクスプレス」来春引退へ 高床・2階建てのキハ183系



JR北海道は7月13日、団体列車・臨時列車向けの車両「ノースレインボーエクスプレス」の運行を来年2023年春をもって終了すると発表した。

函館本線を走る「ノースレインボーエクスプレス」。【画像:Kuroc622/CC0】

本年度2022年度は9月中の16日間、特急「ニセコ号」として函館本線(倶知安経由)の札幌~函館で運行することが計画されている。時刻は札幌7時56分→函館13時24分と函館13時52分→札幌19時26分。JR北海道は運行にあわせて「おもてなし」を計画しており、詳細は7月下旬頃に案内するとしている。

「ノースレインボーエクスプレス」は団体列車・臨時列車向けの車両。形式上・性能上は特急型気動車キハ183系の5200番台となっている。メーカー製ではなくJR北海道の苗穂工場で製造され1992年にデビュー。床を高くして屋根の肩部まで窓を設けて眺望性を高めたほか、2階建て車も連結しているのが特徴だ。

近年は「はこだてエクスプレス」「フラノラベンダーエクスプレス」「流氷特急オホーツクの風」や特急「ニセコ号」など臨時列車でおもに運用されていた。2020年にはキハ261系の多目的車の導入により「フラノラベンダーエクスプレス」などでの運用を終了し、運用範囲が縮小していた。

特急「オホーツク」「大雪」で運用されている「ノースレインボーエクスプレス」以外のキハ183系も、本年度2022年度をもって定期運行を終了する予定だ。

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