常磐線の特急「フレッシュひたち」E653系の5色をE657系で再現 まず「緑」から



JR東日本の水戸支社は11月18日、常磐線の特急「ひたち」「ときわ」で運用されているE657系電車を使用し、E653系電車が常磐線で運用されていた頃のカラーリングを再現すると発表した。茨城で開催予定の大型観光キャンペーン「茨城デスティネーションキャンペーン」(茨城DC)の一環。

E653系(緑色)のカラーリングを施したE657系のイメージ。【画像:JR東日本】

E653系のカラーリングが再現されるのはE657系の5編成。編成ごとにカラーリングを変え、車体側面にはそれぞれのカラーリングにあわせたシンボルマークも施される。各編成のテーマカラーとシンボルマークは次の通り。

緑色の編成:霞ケ浦と帆曳船
紅色の編成:梅と好文亭
黄色の編成:ひたち海浜公園と水仙
青色の編成:塩屋崎海岸と灯台
橙色の編成:袋田の滝と紅葉

各編成のテーマカラーとシンボルマーク。【画像:JR東日本】

運行区間は上野東京ライン・常磐線・東北本線の品川~仙台。まず12月下旬、緑色の編成が運行を開始し、茨城DCの開催期間(来年2023年10月1日~12月31日)をめどに全5編成が順次運行する。2026年春まで定期列車で運用される予定。

今年2022年12月24日には、運用開始前の緑色編成の披露を兼ねた撮影会イベントが車両基地の勝田車両センター(茨城県ひたちなか市)で開催される。有料の事前申込制で価格は1万2000円。

常磐線の特急「フレッシュひたち」で運用されていた頃のE653系。【画像:JR東日本】
羽越本線の特急「いなほ」で運用されている現在のE653系。【撮影:草町義和】
現在の常磐線特急「ひたち」「ときわ」で運用されているE657系。【撮影:草町義和】

E653系は1997年に常磐線で運転が始まった特急「フレッシュひたち」用の特急型電車。当初は編成によって車体の色を変えており、茨城県と福島県をイメージしたテーマカラー5色が施されていた。2013年には同線の特急列車がE657系に置き換えられ、E653系は羽越本線の特急列車に転用。E657系は全編成同一のカラーリングで、羽越本線に移ったE657系も統一されたカラーリングに変更されている。

《関連記事》
常磐線の偕楽園駅「実質値下げ」営業キロ設定で 下り専用の臨時駅
JR東日本「QRコードでチケットレス」全線に導入へ 対応改札機の設置スタート