京王電鉄と同社グループの京王運輸、コンビニ大手のセブン―イレブン・ジャパンの3社は12月6日、京王井の頭線(東京都)の列車を使ってセブン‐イレブン店舗に商品を運ぶ実証実験を行うと発表した。
実証実験は12月10日から。京王運輸の配送員が永福町駅で列車に商品を積み込み、セブン―イレブン店舗が出店している駅のうち高井戸・久我山・吉祥寺の3駅で降車して納品する。まずチルド温度帯の商品を対象に実施。その後、対象商品の拡大も検討する。
3社によると、いわゆる「物流2024年問題」など物流業界を取り巻く環境が大きく変化しているなか効率的で持続可能な配送の実現を図りたいセブン―イレブンと、鉄道を活用した物流事業の拡大を目指す京王運輸の思惑が一致し、今回の取り組みが実現したという。
3社はこの取り組みで配送トラック台数の削減や配送ドライバーの労働時間等の改善、鉄道の活用による二酸化炭素(CO2)排出量の削減につなげていくとしている。
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