阪急京都線・摂津市駅付近「高架化」便益分析を日本工営に委託 着工に向け調査



大阪府は2月1日、「阪急京都線(摂津市)連続立体交差事業 費用便益分析等業務委託」を一般競争入札し、日本工営が485万9000円で落札した。履行期間は2022年7月27日まで。

摂津市駅付近で実施される連立事業の事業区間(赤)。【画像:大阪府・摂津市・茨木市・阪急電鉄】

この事業は阪急電鉄京都本線・摂津市駅とその前後の線路を高架化するもの。事業区間は摂津市庄屋1丁目~茨木市丑寅2丁目間の約2.1kmで、摂津市駅を高架化するほか5カ所の踏切を解消する。このうち2カ所はピーク時の遮断時間が1時間あたり40分以上の「開かずの踏切」だ。

2016年度に都市計画が決定。2017年度の事業認可を経て2018年度から用地買収が始まっている。工事着手は2023年度を予定しており、2033年度の事業完了を目指す。2012年に大阪府がまとめた事業評価によると、概算事業費は約375億円。事業の社会的効果を示す指標の費用便益比(B/C)は2.92で、社会的効果が事業費を上回るとされている。

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