福岡市交通局は8月31日、福岡市営地下鉄七隈線の延伸区間・天神南~博多について、来年2023年3月27日に開業すると発表した。
交通局によると、今回の延伸で福岡市の西南部地域から博多駅まで地下鉄でつながる。現在の七隈線各駅から博多駅までの移動時間は約14分の短縮に。ほかに都心部の交通渋滞や空港線混雑の緩和に寄与し、二酸化炭素(CO2)排出量の削減などの効果も期待されるという。開業式典は開業前日の3月26日に開催される予定。
延伸開業をアピールするポスターのデザインも公表した。交通局によると、博多駅の駅シンボルマーク「博多織」を、新型車両「3000A系」の塗色(スカイブルー・グリーン)を使って長く一直線に伸びるデザインで展開。「博多まで1本で繋がり、新しい時代や街が一直線に加速していくイメージ」を表現した。「博多まで一本。博多から一本。」というキャッチコピーで幅広くPRし、開業に向けた機運を高めていくという。
七隈線は現在、橋本~天神南の12.0kmを結ぶ。天神南~博多1.6kmの延伸区間は2013年に着工。当初は2020年度の延伸開業を予定していたが、2016年に発生した博多駅前の道路陥没事故で工事が遅れた。
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