距離で金額変わる運賃もGPSで対応、京都丹後鉄道「Visaタッチ決済」導入



京都丹後鉄道(京都府・兵庫県)を運営するウィラー・トレインズが11月25日、キャッシュレス決済サービス「Visaタッチ決済」を導入する。日本の鉄道で「Visaタッチ決済」を導入するのは初めて。

車内に設置されたカードリーダーに「Visaタッチ決済」対応カードをかざすことで決済できる。【画像:ウィラー】

駅や車内に設置されたカードリーダーに「Visaタッチ決済」対応カード(クレジット・デビッド・プリペイド)をかざすと、運賃の決済が完了する。利用履歴はウェブサイトで確認できる。このサービスは1回券や1日券などの均一運賃のほか、距離により金額が変わる距離制運賃も、車両のGPSを活用することで決済を可能にしているのが特徴だ。

ウィラー・トレインズ親会社のウィラーによると、「Visaタッチ決済」は世界中の「Visa」の対面取引の43%(2020年9月末時点)がタッチ決済で行われており、ロンドンやシンガポール、ニューヨークなどの公共交通機関で利用可能。日本の公共交通機関では、茨城交通や岩手県北バス、福島交通の路線バスで導入されているが、鉄道に導入されるのは京都丹後鉄道が最初のケースになる。

ウィラーによると、訪日外国人なども日常的に利用している決済手段でそのまま京都丹後鉄道を利用できるため、公共交通の利便性が飛躍的に向上するという。