大井川鉄道の井川線「夜の機関車・客車」撮影ツアー 運が良ければ夜桜も



大井川鉄道は3月27日、井川線の全線乗車と同線の車両の夜間撮影会をセットにした日帰りツアー「井川線 DB DD 夜間撮影ツアー」を開催する。

井川線のDB1形。【画像:大井川鉄道】

金谷駅か新金谷駅から大井川本線の普通列車で井川線の起点・千頭駅にアクセスし、まず千頭13時36分発の列車に乗って井川線を全線乗車。その後川根両国駅まで戻り、夜間撮影会を行う。

夜間撮影会は17時50分から19時50分まで。川根両国駅や同駅に隣接する車両基地(両国車両区)を会場とし、DD20形ディーゼル機関車とDB1形ディーゼル機関車、スハフ1形客車を撮影する。開花状況によっては周囲にある桜の木をライトアップするという。

旅行代金は大人1万500円、子供8500円。大井川鉄道のウェブサイトで3月7日23時59分まで申込みを受け付ける。

井川線のDB1形は、同線が沿線のダムの専用鉄道だった頃に製造された資材輸送用のディーゼル機関車。マニュアルトランスミッションの自動車と同じ駆動方式(機械式)を採用しているのが特徴だ。自動列車停止装置(ATS)を搭載していないため、2009年以降は両国車両区の入替用機関車として使われており、営業時間帯の線路に姿を見せることはほとんどない。

オープンデッキのスハフ1形。【撮影:草町義和】

スハフ1形も専用鉄道時代、本来は作業員輸送用として製造された井川線の客車。いまでは珍しいオープンデッキを採用している。現在は観光客が多い時期などに運用されているが、通常は運用されていない。このツアーでは、見物したり乗車したりできる機会が少ないDB1形やスハフ1形も撮影できる。