横浜市の都市整備局は12月6日、中区の桜木町駅と新港ふ頭を結ぶロープウェイ「YOKOHAMA AIR CABIN(横浜エアキャビン)」(仮称)の事業に着手すると発表した。
整備区間は桜木町駅前~運河パーク間の全長約630mで、高さは最大約40m。貨物線の廃線跡を活用した遊歩道(汽車道)の南側に並行して整備する。支柱は地上2基と海上3基の合計5基で、8人乗りゴンドラを36基ぶら下げる。開業時期は2020年度末の予定だ。
横浜市は2017年、臨海部の回遊性の向上に向けて、新しい交通の事業提案を募集。九つの企業・団体が水上交通やロープウェイなどを提案した。このうち泉陽興業(大阪市)が提案した、桜木町~新港ふ頭間のロープウェイを採用することになり、横浜市と同社は事業実施協定を締結した。
当初は2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催までに開業することが考えられていたが、景観などを考慮した設計に時間がかかったため、2020年度末の開業予定に変更された。
横浜では1989年に開催された博覧会の会場(現在のみなとみらい21地区)と横浜駅東口を結ぶロープウェイが、期間限定で設けられたことがある。