徳島県内の公共交通「1日乗り放題」特急列車もOK、事業者連携のフリーパス発売



JR四国など徳島県内の公共交通を運営する事業者は10月19日、「徳島レール&バス 東西きっぷ/南北きっぷ」を発売すると発表した。10月から来年2024年2月の週末などに限り、徳島県内の指定された公共交通を1日だけ自由に乗り降りできるフリーパス。

徳島駅で発車を待つ普通列車。【画像:キューティー吉本/写真AC】

「東西きっぷ」はJRの土讃線・坪尻~大歩危、高徳線・阿波大宮~徳島、牟岐線・徳島~阿南、徳島線・佃~佐古、鳴門線・池谷~鳴門と徳島交通・四国交通・徳島市営バスの路線バスが利用できる。発売額は2800円。

「徳島レール&バス 東西きっぷ」の利用区間。【画像:JR四国など】

「南北きっぷ」はJRの高徳線・阿波大宮~徳島、牟岐線・徳島~阿波海南、徳島線・佐古~穴吹、鳴門線・池谷~鳴門と阿佐海岸鉄道のDMV自由席(室戸発着便を除く)、徳島バス・徳島バス南部・徳島市営バスの路線バスを利用できる。発売額は2400円。

「徳島レール&バス 南北きっぷ」の利用区間。【画像:JR四国など】

いずれもJR線は特急列車と普通列車の普通車自由席が利用可能。特急列車の普通車指定席やグリーン車も特急券やグリーン券を追加購入すれば利用できる。高速バスは原則として利用できない。ただし「南北きっぷ」の場合、徳島バスの阿南~海部高校前はJR牟岐線と徳島バスの共同経営区間のため利用でき、海部高校前~甲浦も高速バス乗降可能区間は利用できる。

利用できる日は今年2023年10月28・29日、11月2~5・10~12・17~19・22~26日、12月1~3・8~10・15~17・22~24・29~31日、2024年1月1・5~8・12~14・19~21・26~28日、2月2~4・9~12・16~18・22~25日。JR四国のチケットアプリ「しこくスマートえきちゃん」限定発売で、駅の窓口や券売機などでは購入できない。

「徳島レール&バス」の発売に参画する公共交通事業者。【画像:JR四国など】

この切符は徳島県が実施する公共交通利用促進事業を活用して発売するもの。事業者が連携して企画切符を発売する場合などに徳島県が事業者に対し補助金を交付する。

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