山陽新幹線「こだま」個室の予約開始 「ひかりレールスター」用700系、通常利用不可



JR西日本は8月6日から11月30日までの期間、山陽新幹線の一部の「こだま」について、指定席を増やす。コンパートメント(個室)も予約できるようにする。

山陽新幹線「ひかりレールスター」用の700系7000番台。現在はおもに「こだま」で運用されている。【画像:ポニー/写真AC】

指定席が増えるのは、新大阪~博多間の下り「こだま843・847・849号」と上り「こだま854・856・858号」。全車普通車で、現在は1~3号車と7・8号車が自由席、4~6号車が指定席だが、8月6日~11月30日は7・8号車を指定席に変更する。

8号車に設けられている個室(4室)も、3~4人での利用に限り予約できるようにする。個室を利用するための切符は駅のみどりの窓口やおもな旅行会社で販売。ネット予約サービスや券売機では購入できない。

「こだま843・847・849号」と「こだま854・856・858号」は、2000年に運転を開始した「ひかりレールスター」用の700系7000番台電車(E編成)で運転されている。全車両が普通車だが、指定席の座席配列はグリーン車と同じ横2+2列。8号車には4人用の個室を設けている。

「ひかりレールスター」は九州新幹線の全線開業に伴う「さくら」(N700系7000・8000番台)への置き換えなどにより運転本数が減らされ、E編成は「こだま」で使われることが多くなった。「こだま」でE編成を使用する場合、個室は原則として使用禁止となり、通常は使うことができなかった。