東急「ザ・ロイヤルエクスプレス」今度は四国・瀬戸内へ 電気機関車が牽引



JR四国・JR貨物・JR西日本・東急の4社は3月27日、四国・瀬戸内エリアの観光振興・地域活性化を目的としたクルーズトレインを運行すると発表した。

北海道運行時の「THE ROYAL EXPRESS」はディーゼル機関車が牽引。四国・瀬戸内エリアでの運行は電気機関車が牽引する。【画像:中村昌寛/写真AC】

車両は東急の「THE ROYAL EXPRESS(ザ・ロイヤルエクスプレス)」を使用。JR貨物・JR西日本の電気機関車が「THE ROYAL EXPRESS」とその電源車を牽引して走る。岡山~高松はJR西日本所有の電気機関車を使用。その他四国島内ではJR貨物所有の電気機関車が牽引する予定だ。

四国・瀬戸内エリア運行時の編成イメージ。電気機関車が電源車と「THE ROYAL EXPRESS」を牽引して走る。【画像:東急】

運行エリアは岡山~高松~松山方面。来年2024年1~3月のあいだに1回4日間の運行を6回実施する予定だ。JR西日本が岡山~児島、JR四国が児島~四国島内をそれぞれ運行。旅行商品の販売・企画・運営は東急が行う。また「THE ROYAL EXPRESS」の四国への運搬と電気機関車の提供・整備をJR貨物が行うなど、複数の鉄道事業者が協力する。

「THE ROYAL EXPRESS」は伊豆急行2100系電車を改造したクルーズトレイン。東急が催行する団体列車として、通常はJR東日本の東海道本線・伊東線と伊豆急行線の横浜~伊豆急下田で運行されている。2020年からは北海道のJR線でも期間限定で運行されており、ディーゼル機関車が電源車と「THE ROYAL EXPRESS」を牽引して走っている。

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