2代目「伊予灘ものがたり」個室愛称はイタリア語 新旧「最初で最後」展示ツアーも



JR四国は2月18日、予讃線の観光列車「伊予灘ものがたり」の2代目車両に設けるグリーン個室の愛称を「Fiore Suite(フィオーレスイート)」に決めたと発表した。4月2日の営業運転開始に先立ち、初代車両と2代目車両を並べた特別展示会のツアーも行われる。

「伊予灘ものがたり」2代目車両のイメージ(左:八幡浜寄り先頭車の1号車)。【画像:JR四国】

2代目車両はキハ185系を改造した3両編成。車両ごとに1号車「茜の章」、2号車「黄金の章」、3号車「陽華の章」という愛称が付けられている。このうち3号車「陽華の章」に定員8人のグリーン個室「Fiore Suite」が設けられる。

「Fiore」はイタリア語で「花」の意味。「陽華の章」の名前の由来である「沿線に咲く花々」をイメージしている。シンボルマークは桜紋で、壁全面に桜小紋としてあしらい、花々が咲きほこる様子を客室内に表現したという。

3号車「陽華の章」 の グリーン個室「Fiore Suite」とシンボルマーク(左下)のイメージ。【画像:JR四国】

特別展示会ツアーは4月1日に実施。松山運転所車両基地(愛媛県伊予市)でキハ40系を改造した初代車両とキハ185系の2代目車両が並べて展示され、車両の撮影や車内見学、鉄道関連グッズなどの買い物を楽しめる。このほか、新旧「伊予灘ものがたり」関連グッズのお土産が付く。新旧の車両が同時に見られるのは、これが「最初で最後」(JR四国)という。

集合場所は松山駅で、12時頃~14時40分頃解散と14時15分頃集合~16時40分頃集合の2部制。松山駅から車両基地まで団体臨時列車に乗って移動する。車両基地での見学時間は1時間程度。旅行代金は5000円で、2月21日10時からJR四国旅の予約センター、ワープ支店、駅ワーププラザ、JR四国ツアーのウェブページで申込みを受け付ける。

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