小田急電鉄は6月16日、箱根方面のフリー切符「箱根フリーパス」などの料金を改定すると発表した。10月1日に実施する。
「箱根フリーパス」と「デジタル箱根フリーパス」の大人料金を、全区間一律で400年値上げする。新宿発着の場合、2日間用は現在5700円のところ6100円に。3日間用も現在の6100円より400円高い6500円になる。子供料金は改定しない。
このほか、訪日外国人旅行者向けの「富士箱根パス」「箱根鎌倉パス」も、大人料金を400円値上げ。「富士箱根」は9340円、「箱根鎌倉」は7400円になる。こちらも子供料金は改定しない。
「箱根フリーパス」は、箱根登山鉄道やケーブル、芦ノ湖の観光船など箱根エリアの乗り物を自由に乗り降りできるフリーエリアと、小田急線各駅からフリーエリアまでの往復乗車券がセットになった企画乗車券。「デジタル箱根フリーパス」も同じ内容だが、スマートフォンのMaaS(マース)アプリで購入するチケットレスタイプだ。
小田急電鉄は近年、早雲山駅舎の全面改築や箱根観光船の新型船就航、箱根登山ケーブルカーの車両更新などを進めており、大涌谷での安全対策を含む自然災害への対応にも取り組んでいる。値上げの背景にはこうした施設改修や災害対策による経費の増加があるとみられる。
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