秋田内陸縦貫鉄道のAN-8900形「最後の展望車」引退へ 最終日は「笑」と連結運転



秋田内陸縦貫鉄道のAN-8904(後方はAN-8800形)。【画像:緑のあずさ/CC BY-SA 4.0】

秋田内陸縦貫鉄道は9月12日、AN-8900形気動車のうち展望スペース付き片運転台車としては最後の1両となったAN-8904の引退にあわせ「さよなら運転」を実施する。

9月12日は急行「もりよし」をAN-8904とAN-8905「笑 EMI」の2両連結で運転する。かつて使用していた「もりよし」の山型ヘッドマークをAN-8904寄りに掲出。「もりよし1・3号」の阿仁合~角館間では、運転士が昔のエンジ色の制服を着用して運転する。

AN-8900形は1989年の秋田内陸線・鷹巣~角館間の全通にあわせ導入された車両。前年の1988年に導入されたAN-8800形をベースとしている。5両のうち4両(AN-8901~AN-8904)は前面非貫通の流線型で運転台を片方のみ設置。客室から運転台越しに前面展望を楽しむことができる。車内はソファ形のシートと転換クロスシートを配置した。AN-8905は車体の両端に貫通扉付きの運転台を設けている。

急行「もりよし」やJR線乗り入れの臨時列車などで運用されていたが、老朽化などによりAN-8901~AN-8903の3両が引退済み。前面展望を楽しめる片運転台のAN-8900形はAN-8904の1両だけになっていた。両運転台のAN-8905は観光車両「笑 EMI」に改造され、2020年から運用されている。

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