小田急ロマンスカー「1時間11万円」CM・ドラマのロケサービス開始



小田急電鉄は4月7日から「小田急ロケーションサービス」を始めた。同社の施設や車両をCMやドラマなどの撮影舞台として提供する。

小田急ロマンスカー70000形「GSE」。【画像:fujikiseki1606/写真AC】

撮影舞台として提供するのは、小田急線の全70駅や車両(ロマンスカー・通勤車)、貸し菜園「アグリス成城」やテニスクール「小田急はたのテニスガーデン」など小田急電鉄の直営事業施設。

平日10~17時の場合、1時間あたりの基本料金は駅施設やそれ以外の事業施設が4万4000円。車両は営業列車・回送列車・ロマンスカーのいずれも11万円になる。このほか、立会費として1時間5500円が加算される。ロマンスカーは号車貸切での撮影になり、座席分の特急乗車券代が別途発生する。ほかにも撮影内容などにより価格が変動する場合がある。

申込みは撮影希望日の1カ月前まで、小田急電鉄生活事業推進部のロケーションサービス事業担当が電話で受け付ける。企画内容を審査して撮影の可否を決め、撮影2週間前までに映像制作者と調整して撮影内容を確定する。

小田急江ノ島線の片瀬江ノ島駅。【画像:小田急電鉄】

小田急電鉄の駅や車両をロケ地として使用した映像作品は、映画『ロマンス』(2015年)やテレビドラマ『ウルトラセブン』の第2話「緑の恐怖」(1967年)などがある。同社は「これまでも一部の駅などで、映画やドラマのロケに協力してまいりましたが、全駅や各車両、事業施設における有料での撮影の充実を通じて資産の有効活用と、小田急線や沿線地域のイメージアップを目指します」としている。

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