東海道本線「幻の特急」ついに運行 御厨駅の開業5周年、快速列車も



JR東海は2月25日、東海道本線の御厨駅(静岡県磐田市)の開業5周年を記念し、臨時特急「御厨号」と臨時快速「みくりや号」を運行すると発表した。運行日は3月16日。

特急「御厨号」と快速「みくりや号」で使われる373系。【画像:taso583/写真AC】

特急「御厨号」は静岡8時36分発→御厨9時31分着の片道1本。途中停車駅はない。快速「みくりや号」は新居町10時46分発→御厨11時13分着の片道1本。途中、浜松・磐田の2駅に停車する。

車両はいずれも373系電車の3両編成を使用。車内は磐田市とジュビロ磐田、静岡ブルーレヴズによる装飾が行われる。ヘッドマークは1号車に漢字バージョン、3号車にひらがなバージョンを設置する。

全車指定席で、乗車には乗車券のほか特急「御厨号」は指定席特急券(1730円)、快速「みくりや号」は指定席券(530円)が必要だ。いずれもセミコンパートメント席は発売しない。指定席特急券と指定席券は2月26日10時から全国のJRのおもな駅などで発売される。

特急「御厨号」と快速「みくりや号」に掲出されるヘッドマークのイメージ。【画像:JR東海】

御厨駅は、東海道本線の袋井~磐田に整備された新駅。5年前の2020年3月14日に開業した。同年3月28日に開業記念の臨時特急「御厨」の運行される予定で、当時のJR東海は「一日限りとなる大変珍しい特急列車」とアピール。しかし新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて運行が中止され、「幻の特急」と化していた。

2020年3月28日に運行される計画だった特急「御厨」は沼津~御厨を1往復する予定だったが、今回は片道1本で運行区間も縮小。ヘッドマークは2020年3月の運行で掲出される予定だったデザインと同じものを掲出する。

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