JR三ノ宮駅「地上32階建て」新駅ビルを整備 「三宮6駅」の連絡向上も



JR西日本・都市再生機構(UR)西日本支社・神戸市の3者は3月30日、JR三ノ宮駅に整備する新しい駅ビルの開発方針の方向性がまとまったとし、開発計画の概要を発表した。総事業費は約500億円。

JR三ノ宮駅の新駅ビル(中央)のイメージ。【画像:JR西日本・都市再生機構・神戸市】

新駅ビルは敷地面積が約8600平方mで、延床面積は約10万平方m。地上32階・地下2階・塔屋2階で高さは約160mになる。地下1階から10階までは商業施設で店舗面積は約1万9000平方m。18~30階は250室の客室を設けたホテルになる。いずれも神戸の魅力を体感できる施設を目指すという。

新駅ビルのイメージ(南西側)。【画像:JR西日本・都市再生機構・神戸市】

12~17階はオフィス(賃貸面積6000m)とし、コワーキングなどの人々が交錯、交流するオフィス空間や「シンプルな働き方」を提案するワークプレイスの提供を検討。神戸市が掲げる医療産業都市との連携も目指す。このほか、駅前広場の直上に広場空間(約2500平方m)を設けて「居心地のいい待合空間を」を形成するなどして、恒常的なにぎわいの創出を図るという。

駅前広場直上の広場空間のイメージ。【画像:JR西日本・都市再生機構・神戸市】

開業は2029年度の予定。都市計画決定を経て2023年度に着工する予定だ。

神戸市は2018年9月、三宮周辺地区の再整備を図る「えき=まち空間」基本計画を策定。三宮交差点を中心に6駅(JR三ノ宮駅、地下鉄西神・山手線三宮駅、阪急神戸三宮駅、ポートライナー三宮駅、阪神神戸三宮駅、地下鉄海岸線三宮・花時計前駅)がある半径約500mのエリアを対象に6駅と周辺市街地を一体的に整備し、乗換利便性の向上や移動しやすい空間の構築を目指す。

三宮交差点を中心とする東西南北の道路は、人と公共交通を優先する空間「三宮クロスエリア」と位置付け、車道を段階的に歩行者空間に転換。これにより歩行者の回遊性を高めることを目指す。

えき=まち空間(三宮クロスエリア)の交通計画図。【画像:神戸市】
三宮地区周辺にある駅の乗換イメージ。【画像:JR西日本・都市再生機構・神戸市】
車道を減らして歩行者空間を拡大する「三宮クロスエリア」のイメージ。【画像:JR西日本・都市再生機構・神戸市】

JR三ノ宮駅の新駅ビルも再整備構想の一環として整備するもので、6駅のあいだの乗換動線を快適にし、街の一体感を醸成するという。2021年10月、3者が新駅ビルや周辺地区再整備の連携・協力提携を締結した。神戸市は事業の実施に必要な行政手続きや公共施設の整備などを行い、JR西日本は三ノ宮駅の新駅ビル開発計画の実現、URは公共空間の整備などを担う。

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