JR西日本「三ノ宮新駅ビル」高さ160mに 神戸市・都市機構と連携



JR西日本・神戸市・都市再生機構西日本支社の3者は10月5日、JR三ノ宮駅に整備する新しい駅ビルの概要などを発表した。2018年に閉館した三宮ターミナルビルの跡地に建設。2029年度のオープンを目指す。

1874年の開業当時の三ノ宮駅。【画像:JR西日本・神戸市・都市再生機構】

3者は10月5日付けで、JR三ノ宮駅の新駅ビルと同駅周辺地区の再整備について連携・協力協定を締結した。

3者が発表した構想によると、新駅ビルは高さ約160mで延床面積は約10万平方m。下層部は「多様な文化等神戸の魅力を体感できる空間(ぎわい機能)」として商業施設が入る見込み。中層部は「多様な働き方を提案する快適な空間(事務所機能)」を設ける。高層部は「豊かな自然等神戸ならではの魅力を体感する滞在空間(滞在機能)」としてホテルなどが入る見込みだ。

新駅ビルの構想イメージ。【画像:JR西日本・神戸市・都市再生機構】
新駅ビルの機能のイメージ。【JR西日本・神戸市・都市再生機構】

このほか、JR三ノ宮駅の周辺にある阪急電鉄神戸三ノ宮駅や阪神電鉄神戸三ノ宮駅、神戸市営地下鉄の西神・山手線三宮駅と海岸線三宮・花時計駅、ポートライナー三宮駅との乗換動線を改善し、回遊性の向上を図るという。来年度2022年度から事業に着手し、2023年度に着工。2029年度のオープンを目指す。

三ノ宮駅は1874年に開業し、神戸市の中心駅として発展した。1981年には駅の南側に三宮ターミナルビルがオープンしたが、耐震性能が不足していたことから耐震改修促進法の改正を受け2018年に閉館し、解体された。

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