相鉄「みんなの意見」反映した住宅販売 相鉄・JR直通線開業で沿線開発進める



相鉄グループの相鉄不動産は2月2日から、一戸建て住宅「グレーシアライフ中希望が丘」(横浜市旭区)の販売を始める。「SOTETSU 声建て PROJECT(相鉄声建てプロジェクト)」の第1弾。

東京都心に直通している相鉄線の新宿行き特急。【撮影:草町義和】

「相鉄声建てプロジェクト」は、相模鉄道(相鉄)線の沿線で一戸建て住宅の購入を希望する人に会員登録してもらい、専用ウェブサイトで会員からテーマに沿ったアンケートや意見を集めるもの。その内容を相鉄不動産がプロデュースした建売住宅として実現させ、会員に優先販売する。

プロジェクトの専用ウェブサイトでは、マイホームの夢や現在の住居で困っていることなどを、会員同士で自由に意見交換できるページを開設。投稿やアンケート回答にはプロジェクトにより建築された住宅の購入時特典やキャンペーン応募などに使えるポイントを付与する。

グレーシアライフ中希望が丘の販売戸数は2戸で、相鉄本線の希望ヶ丘駅から徒歩6分の場所。1号棟は「天窓つきのサンルーム、ロフトを活かした『空と仲良くなる家』」で、2号棟は「土間やDEN(コンパクトな個室空間)付きの『趣味を存分に楽しむ家』」という。いずれも木造2階建てで2月中に完成、引き渡しは3月の予定だ。

2号棟の平面図。【画像:相鉄不動産】

相鉄は昨年2019年11月30日、相鉄新横浜線の一部区間(相鉄・JR直通線、西谷~羽沢横浜国大間)が開業したのに伴い、JR線との相互直通運転を開始。相鉄線から途中で乗り換えることなく東京都心に行けるようになった。2022年度下期には、相鉄新横浜線の全線と東急新横浜線(相鉄・東急直通線、羽沢横浜国大~新横浜~日吉間)も開業して東急線との相互直通運転を開始する予定だ。

こうしたことから相鉄グループは、「東京都心直通」による沿線人口の増加と相鉄線の利用者増加を狙い、沿線のマンションや住宅の開発に力を入れている。

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