出入国在留管理庁は11月27日、ベトナム人1名に対し、特定技能制度に基づく「特定技能1号」の在留資格を許可した。区分は鉄道車両の製造。国土交通省によると、鉄道分野の特定技能外国人はこれが初めてという。
許可されたベトナム人の受入先はサーミット工業(兵庫県尼崎市)。同社は航空機や自動車、鉄道車両の製造を手がけており、鉄道車両の製造では車体の組立や溶接、部品の製造などを行っている。
政府は深刻な人材不足に対応するため、特定の業種については一定の専門性・技能を持つ外国人の就労を認める特定技能制度を2019年から運用している。今年2024年9月には対象業種が拡大し、鉄道(軌道整備・電気設備整備・車両整備・車両製造・運輸係員)も特定技能制度の対象になった。
サーミット工業は「国内人材の確保・育成、作業効率化等による生産性向上に加え、特定技能外国人の雇用により、日本の鉄道の安全・安定運行に引き続き寄与してまいります」とコメントしている。
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