JR西日本の新長距離列車「ウエストエクスプレス銀河」も GW以降の運休列車を発表



JR西日本は4月6日、臨時夜行特急車「WEST EXPRESS(ウエストエクスプレス)銀河」の運転開始を延期すると発表した。

報道公開時の117系「ウエストエクスプレス銀河」。【撮影:鉄道プレスネット編集部】

当初の計画では5月8日から9月まで、京都・大阪~出雲市間を結ぶ夜行特急として運転。10月から来年2021年3月までは大阪~下関間を結ぶ昼行特急として運転する計画だった。

JR西日本はこれまで、新型コロナウイルス感染症の発生に伴う利用状況を見ながら、臨時列車の運休を中心に列車の減便を随時発表していた。同社グループの中期経営計画の「目玉」として盛り込まれ、ゴールデンウィーク明けに運転を開始するはずだった「ウエストエクスプレス銀河」も、当面のあいだは運休することが決定。運転開始日は「改めてお知らせいたします」としており、デビューのめどは立っていない。

「ウエストエクスプレス銀河」は新しいタイプの長距離列車。国鉄時代に製造された快速・普通列車用の117系電車を改造し、車内に寝台車風の普通車やグリーン車、フリースペースなどを設けた。クルーズトレインの「TWILIGHT EXPRESS(トワイライトエクスプレス)瑞風」と異なり一般の臨時列車として運転され、運賃・料金も「瑞風」より安くしている。

JR西日本はこのほか、5月7~31日の山陽新幹線や在来線特急の運休計画も発表。山陽新幹線では臨時「さくら」「ひかり」の運転をすべて中止し、期間中の運休本数は38本になる。在来線特急は北陸方面の臨時「サンバーバード」の運転本数を12本から8本減の4本に。新大阪~奈良間の臨時「まほろば」は全面的に運休する。

「ウエストエクスプレス銀河」の寝台車風普通車「クシェット」。【撮影:鉄道プレスネット編集部】