JR東日本の盛岡支社は11月22日、新しい観光列車「ひなび(陽旅)」を導入すると発表し、外観イメージや車内平面図、ロゴマークを公表した。北東北エリアで運行される。
ディーゼルハイブリッドの観光列車用気動車「HB-E300系」のうち、2両編成の「リゾートあすなろ」を改造して運行する。車体は白地に赤帯の配色を採用。この配色は「盛岡色」と呼ばれるもので、かつて盛岡支社管内を走っていた気動車で広く用いられた。
また、横のラインを「紐」に見立てて先頭に水引の結びである「梅結び」を入れ、地域と地域を結ぶ列車をイメージ。編成中央に山や波、川などの模様と花吹雪などを配置し、豊かな自然を表現するという。
1号車はグループ旅行向けの4人掛けボックスシートと2人掛けボックスシートなどを配置。2号車は2人掛けリクライニングシートを中心に配置する。定員は1号車25人、2号車34人の合計59人。2両とも広い窓を設け、季節の移り変わりなどを楽しめるようにするという。指定席料金や車内サービスなどの詳細は後日案内するとしている。
列車名について盛岡支社は「この列車に乗って岩手・青森の自然を車窓から感じ、『ぬくもりのあるゆったりとした旅』をしてほしいという想い」から名付けたとしている
運行開始は来年2023年冬頃の予定。岩手県・青森県の各線区で運行される。
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