北海道新幹線の渡島トンネル、上二股工区が本格着手へ 国内最長の陸上鉄道トンネル



鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)は11月18日、北海道新幹線の渡島トンネル(上二股工区)工事を本格的に開始すると発表した。11月22日の11時から現地(北海道八雲町)で安全祈願を行う。

新函館北斗駅の新幹線ホームから札幌方面を望む。柱で隠れている部分に渡島トンネルの坑口がある。【撮影:2016年5月、草町義和】

北海道新幹線の新函館北斗~札幌間は、2030年度の完成を目指して工事が進められている。渡島トンネルは新函館北斗~新八雲間に設けられるトンネルのひとつで、全長は約33km。完成すれば、鉄のレール上を鉄車輪で走る鉄道としては国内最長の陸上トンネルとなる予定だ。

渡島トンネルの工事区域は、新函館北斗寄りから村山・台場山・天狗・南鶉・北鶉・上二股・上ノ湯の7工区に分かれている。11月1日時点の掘削率は、村山工区が92.7%で、台場山・天狗・北鶉の3工区は約15~23%。南鶉工区は斜坑の掘削が完了した。

上二股工区の本格着手により、渡島トンネルで本格着手していないのは上ノ湯工区だけになる。