キハ08など保存「加悦SL広場」3月31日限りで閉園



鉄道車両の保存展示施設「加悦SL広場」(京都府与謝野町)を運営している宮津海陸運輸は2月17日、加悦SL広場を3月31日限りで閉園することを決めたと発表した。

加悦SL広場のキハ08 3。【撮影:草町義和】

宮津海陸運輸によると、近年は展示車両や施設の老朽化で「お客様の安全を確保し営業を継続する事が非常に困難な環境」になったという。

加悦SL広場は、加悦鉄道(現在の宮津海陸運輸)が運営していた鉄道路線の車両を中心に保存・展示している施設。1977年に当時の加悦駅構内にオープンした。鉄道路線は1985年に廃止されたが、加悦SL広場は現在の宮津海陸運輸が引き続き運営。1996年には大江山鉱山駅の跡地に移転した。

重要文化財に指定されている加悦鉄道の蒸気機関車2号機や、国鉄60系客車を気動車に改造したキハ08系のキハ08 3など貴重な車両を多数保存、展示。加悦駅の駅舎も移設のうえ保存されている。これらの車両の閉園後の処遇について、宮津海陸運輸は明らかにしていない。