日比谷線の虎ノ門ヒルズ駅、開業記念券はウェブ販売 当日は「補充券」「0001」なし



東京地下鉄(東京メトロ)は6月8日から、日比谷線の虎ノ門ヒルズ駅(東京都港区)の開記念オリジナル24時間券を発売する。

虎ノ門ヒルズ駅開業記念の24時間券のイメージ。【画像:東京メトロ】

日比谷線の13000系電車と虎ノ門ヒルズ駅のホームを券面にデザインした2種類の24時間券を専用台紙付きで販売する。発売額は1200円で5000セット限定。6月8日10時から7月19日23時59分まで、特設ウェブサイトで購入の申し込みを受け付ける。混雑による混乱を避けるため、駅での販売は行わない。

虎ノ門ヒルズ駅は日比谷線の神谷町~霞ケ関間に設けられる新駅で、6月6日に暫定開業の予定。すべて完成するのは2022年度の予定だ。

東京メトロによると、6月6日の開業当日は、新型コロナウイルス感染拡大防止対策と駅窓口の混乱防止を図るため、開業記念の24時間だけでなく特別補充券も発売しない。券売機で発売する普通乗車券の番号も、始発前に点検作業を行うため、最初に発売する券の番号は「0001」にはならないとしている。

補充券は自動券売機などで購入できず、切符売場にも常備されていない乗車券類を発行するための紙の切符。区間や経由地、発売額などを駅員や車掌が手書きして発行する。

いまでは自動券売機の故障時などを除いて補充券が発行されるケースは減っているが、希少価値があることから、新線や新駅の開業、駅名変更などのタイミングで、あえて補充券での発行を求めて購入する鉄道マニアも多い。東京モノレールは3月に駅名の変更を実施した際、新型コロナウイルスの感染拡大防止策として補充券の販売を控えた。

専用台紙のイメージ。【画像:東京メトロ】