都営新宿線「新造車両」あすから運行 10年がかりの「10両編成化」最終局面に



東京交通局は11月26日、都営新宿線に10両編成の「新造車両」を8本導入すると発表した。最初に完成した編成があす11月28日から運行を始める。10年がかりの10両編成化が最終局面に入った。

都営新宿線に導入される10両編成の新造車両。【画像:東京都交通局】

新造車両は10両編成で輸送力を増強。すべての車両に防犯カメラとフリースペースを設置し、低い吊り手と荷棚を採用した。視覚障害者に対応するため、ドアが開いていることをチャイムで知らせる「ドア開案内装置」も搭載した。このほか、抗ウイルスコーティングも施工された。

新造車両の車内(上)と防犯カメラ(下)。【画像:東京都交通局】

都営新宿線では京王線からの乗り入れ車も含め、8両編成と10両編成の列車が運行されている。京王車は2007年までに10両編成に統一。2010年度からは都営車も10両編成化が順次進められており、全編成28本のうち8両編成で残っているのは8本だけになった。

10両編成化の計画による新造車両の導入は、これが最後。交通局は8両編成8本を10両編成8本の新造車両に置き換え、2022年度末までに10両編成化を完了させる方針だ。

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