上田電鉄は別所線(長野県)の千曲川橋梁の完成に伴う全線開業からまもなく100年を迎えるのにあわせ、100周年の記念切符を8月1日から発売する。

上田→別所温泉・城下→神畑・三好町→上田の記念乗車券(A型硬券)3枚セットで台紙付き。発売額は1000円。上田駅窓口で8月1日7時30分から販売する。300セット限定。

別所線はJR北陸新幹線・しなの鉄道線の上田駅から千曲川を渡って西へ進み、別所温泉駅に至る11.6kmの路線。1921年に千曲川橋梁を除く部分が開業し、100年前の1924年8月15日に千曲川橋梁の完成に伴い上田駅に乗り入れて全通した。1986年までは戸袋窓に楕円(だえん)形の窓を採用した特徴的なデザインのモハ5250形電車が運用されており、「丸窓電車」と呼ばれ親しまれた。


2019年には台風による千曲川の増水で千曲川橋梁が崩落。一時は別所線の存続が不安視されたが橋梁の市有化により復旧することになり、2021年3月に全線再開を果たした。
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