東武鉄道の自動運転「新造車両」4編成導入 野田線新型やワンマン拡大、運賃改定も



東武鉄道は11月15日、大師線で実施する自動運転の検証や野田線(東武アーバンパークライン)に導入する新型車両の今後のスケジュールなどを明らかにした。ワンマン運転の拡大や運賃改定の検討も進める。

自動運転の検証が計画されている東武大師線。【撮影:草町義和】

東武大師線では添乗員が乗務して運転士は乗務しない自動運転(レベルGoA3)の検証が計画されている。まず「大師線自動運転対応新造車両」を2026~2027年度に4編成導入。2028年度以降に検証運転を実施する。

野田線では新型車両として80000系電車の導入が計画されており、来年2025年春から125両(5両25編成)を順次導入する予定。このうち18編成は4両新造し、残る1両は6両編成の60000系電車を5両編成化することで捻出する。まず本年度2024年度に5編成を導入する。

野田線に導入される80000系のイメージ。【画像:東武鉄道】

ワンマン運転は来年度2025年度末に伊勢崎線(東武スカイツリーライン)の緩行線で実施し、将来的には全線に拡大する方針だ。

運賃については、国土交通省が鉄道運賃水準の算定の根拠となる総括原価の算定方法を定めた「収入原価算定要領」を今年2024年4月に改正しており、これに基づき改定の検討を進める。災害対応など新たな料金制度の実現に向けた働きかけも行う。

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