熊谷貨物ターミナル駅で秩父鉄道の電気機関車撮影会 もうすぐ廃止「石炭列車」も



秩父観光興業は3月28・29日の2日間、熊谷貨物ターミナル駅(埼玉県熊谷市)で事前応募制のツアーイベント「秩父鉄道電気機関車撮影会」を開催する。通常は関係者以外立入禁止の貨物駅構内で、秩父鉄道の電気機関車などを撮影することができる。

秩父鉄道の電気機関車。【画像:秩父鉄道】

開催時間は各日とも3コースに分かれており、「1コース」が9時~11時20分、「2コース」が11時30分~13時40分、「3コース」が14時~16時10分。まず秩父本線の武川駅(埼玉県深谷市)に集合してバスで熊谷貨物ターミナル駅に向かい、1時間ほど撮影して武川駅に戻る。

展示される電気機関車は次の通り。

●3月28日
・デキ100形(デキ108)
・デキ500形(デキ502・504・505)
・デキ200形(デキ201)

●3月29日
・デキ100形(デキ102)
・デキ500形(デキ502・504・505)
・デキ200形(デキ201)

このほか、JR扇町駅(川崎市川崎区)と秩父鉄道三ヶ尻駅(熊谷市)を結ぶ石炭輸送専用貨物列車(石炭列車)で使われているホキ10000形貨車を20両編成で展示。このうち1両は旧秩父セメント社仕様に復刻するという。

各コースとも90人(最少催行人員15人)を募集。参加料金は中学生以上が8000円、3歳以上~小学生以下が7800円になる。申込みは2月20日から3月10日まで、秩父観光興業が電話で受け付ける。

熊谷貨物ターミナル駅は、JR貨物と秩父鉄道の貨物駅。JR高崎線の熊谷~籠原間にあり、秩父鉄道の貨物線(三ヶ尻線)が分岐している。

現在、JR鶴見線の扇町駅から熊谷貨物ターミナル駅を経由して秩父鉄道三ヶ尻線の三ヶ尻駅まで日本唯一の石炭列車が運転されているが、遅くとも3月14日のダイヤ改正までに運行を終了することが決まっており、石炭輸送用のホキ10000形が熊谷貨物ターミナル駅を出入りする姿も見られなくなる。

貨物列車をけん引する秩父鉄道の電気機関車。【撮影:草町義和】
石炭輸送用のホキ10000形。【撮影:鉄道プレスネット編集部】
扇町~熊谷貨物ターミナル~三ヶ尻間で運転されている石炭列車(写真はJR線内)。【撮影:鉄道プレスネット編集部】