近鉄「生駒ケーブル」は「2線またぎ区間」で値上げ 2021年3月から



近鉄(近畿日本鉄道)は1月29日、生駒ケーブル(生駒鋼索線、奈良県生駒市)の運賃変更を国土交通省の近畿運輸局長に届け出た。3月1日から一部の区間で値上げする。

生駒ケーブルのうち宝山寺線を走る車両。【撮影:草町義和】

運賃が変わるのは、鳥居前~梅屋敷・霞ヶ丘・生駒山上の3区間。現在はいずれも370円だが、130円値上げの500円に変更する。3区間とも認可されている上限運賃(運賃の上限額、560円)の範囲内での変更になるため、運賃変更の認可申請は行わない。

生駒ケーブルは、鳥居前~宝山寺間0.9kmの宝山寺線と宝山寺~生駒山上間1.1kmの山上線の2線で構成されるケーブルカー(鋼索鉄道)。3月の値上げは2線をまたぐ区間で行われる。宝山寺線のみ、または山上線のみ利用する場合は従来通り290円だ。