えちごトキめき鉄道「雪月花」再び只見線で運行 上越妙高~会津若松



日本旅行は「雪月花で行く初夏の只見線」と題したツアーを企画した。えちごトキめき鉄道の観光列車「えちごトキめきリゾート雪月花」を使用。上越妙高~会津若松をJR只見線(新潟県・福島県)経由で走る。「雪月花」が只見線を走るのは2度目。

只見線を走る「雪月花」。【画像:LUISU01/写真AC】

運行日と運行区間、時刻は次の通り。

●6月8日
上越妙高9時00分ごろ発→会津若松16時10分ごろ着

●6月9日
会津若松10時15分ごろ発→上越妙高18時30分ごろ着

只見線内では、地域の特色を生かした「新潟づくし」(会津若松行き)か「福島づくし」(上越妙高行き)の料理・デザートを提供。同線のおもな駅に停車し、地元住民によるおもてなしも行われる。小出駅で車内整備のため一時下車(約45分停車)となる。

旅行代金は上越妙高発・会津若松発ともに各8万円。35人を募集する。申し込みは4月23日15時から日本旅行のウェブサイトで受け付ける。

渓谷地帯を走る只見線の列車。【画像:leo51/写真AC】

只見線は上越線の小出駅と磐越西線の会津若松駅を結ぶ135.2kmのJRローカル線。新潟・福島県境の山岳地帯を貫き、車窓の渓谷が美しい路線として知られる。2011年の豪雨で甚大な被害が発生し、只見~会津川口の27.6kmが長期不通に。福島県が線路施設を保有してJR東日本が列車を運行する上下分離方式の導入で復旧を図ることになり、2022年10月に全線の運行を再開した。

日本旅行は只見線の活性化に取り組む地元の人たちを応援するとして「雪月花」による団体臨時列車の運行を企画。昨年2023年6月に初めて運行された。同社によると、このときは往復70人で満席になったという。

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