只見線の全線再開「DE10+旧客」記念列車 51年前のヘッドマークを「改変」



JR東日本仙台支社とJR東日本びゅうツーリズム&セールスは8月31日、只見線の全線再開を記念した団体臨時列車「再会、只見線号」を運転すると発表した。

DE10形が旧型客車を牽引する「再会、只見線号」の想像画。【撮影:草町義和、加工:鉄道プレスネット】

運転日は再開当日の10月1日と翌10月2日。ディーゼル機関車DE10形が旧型客車3両(定員216人)を牽引する。運転区間は会津若松~只見で1日1往復。新潟県寄りの只見~小出は走らない。時刻は次の通り。

●10月1日
会津若松9時05分頃→只見12時10分頃
只見13時30分頃→会津若松16時11分頃

●10月2日
会津若松9時55分頃→只見12時33分頃
只見13時37分頃→会津若松16時11分頃

列車にはヘッドマークが取り付けられる。このヘッドマークは51年前の1971年8月29日、只見線・会津若松~小出の全線開業時に掲出されたヘッドマークをモチーフに一部改変してデザイン。元のヘッドマークでは「開業」の文字が入っていた部分を「再会」に変えた。只見線全線の「再開」と沿線住民との「再会」を掛け合わせたという。

「再会、只見線号」のヘッドマークのデザイン。全線開業時に掲出されたヘッドマークをモチーフにしている。【画像:JR東日本・JR東日本びゅうツーリズム&セールス】

乗車には旅行会社が販売する旅行商品を購入する必要がある。JR東日本びゅうツーリズム&セールスが発売する会津若松~只見の往復ツアーの場合、旅行代金は1万円から。記念乗車証や軽食が付き、会津川口~只見と只見~会津柳津では地元ガイドによる車窓案内がある。9月1日14時からJR東日本びゅうツーリズム&セールスのサイト「日本の旅、鉄道の旅」で申込みを受け付ける。

只見線は2011年の水害で会津川口~只見が運休中。10月1日に運転を再開する。

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