東海道新幹線ドクターイエロー乗車イベント「2回目」グループ・子供に対応



JR東海は8月に新幹線電気軌道総合試験車923形電車「ドクターイエロー」の体験乗車イベントを東海道新幹線で実施する。3月に続いて2回目。実施日を前回より1日増やして募集人数を増やす。複数人のグループでの申込みに限定するが、子供の同乗に対応する。

「ドクターイエロー」こと923形。【撮影:草町義和】

出発日は8月22・23・24日の計3日。各日とも、東京駅に10時15分に集合して新大阪駅で14時ごろ解散になるプランと、新大阪駅に14時30分に集合して東京駅で18時15分ごろ解散になるプランをJR東海ツアーズの旅行商品として発売する。

係員の案内でホーム上や車内で写真撮影ができる。車内では2020年に東海道新幹線から引退した700系電車ベースの客室に着席。走行中に架線確認用の観測ドームに着席し、実際の検測作業の雰囲気を体感できるという。このほか、軌道検測室や電気検測室の見学も実施。記念乗車証などのグッズが付く。

募集定員は各行程50人(二人10組と3人10組)の合計300人。東海道新幹線などのネット予約「EXサービス」の会員を一人含む2・3人のグループでの申込みのみ受け付ける。旅行代金は大人(中高生以下)2万3620円、子供(小学生以下)1万6800円。

EXサービスの観光ウェブサイト「EX 旅のコンテンツポータル」で7月31日12時まで申込みを受け付ける。抽選制で抽選結果は8月3日以降、メールで通知する。

「ドクターイエロー」の天井に設けられた観測ドーム。【撮影:草町義和】

923形は線路や架線の状態を走りながらチェックする業務用の車両。診療を行う医師と車体が黄色いことにちなんで「ドクターイエロー」と呼ばれている。業務用のため一般の人が乗ることはできず、運転日や時刻表も公表されないため見ることも難しい。JR東海の東京広報室によると、3月に初めて体験乗車イベントを実施したときは200人の定員に対し100倍の約2万人の応募があったという。

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